(2019年1月26日更新)
どのアクセス解析ツールを使ってどういった解析を行なうかで、その後のコンバージョンや売上は天と地ほど変わります。
裏を返せば、良い解析方法と良い解析ツールがあれば、コンバージョン・売上を伸ばすことが可能です。
とりあえず今回は、その良い解析ツールとはどれか、というのを追求していきたいと思います。
解析ツールを選ぶための基準
私も無料のアクセス解析ツールしか使ったことがない中途半端なwebマーケッターなんで、偉そうなことは言えないのですが、
一応仕事柄、様々なアクセス解析ツールを使ってきてはいるので、その中で学んだ、良い解析ツールを選ぶ基準として見ておいた方がいい点を列挙します。
①内容
どういう目的のサイトかで、どの項目を重要視するかは変わってきます。
知りたいデータを簡単に取得できる解析ツールを探しましょう。
「沢山の種類の解析ができる=一番良い」ではないので注意が必要です。
②ログの保存期間(保存上限)
本当にめちゃくちゃ重要な要素です。
先週・先月・前年と比較して傾向を掴むことは、webマーケティングの常套手段だと思いますし、過去データがなければ目標設定も根拠のない曖昧なものになりがちです。
また、保存期間が長く、多くのデータが集まれば集まるほどお宝キーワードの発見率や価値判断がしやすくなるのも事実です。
わりと見落としがちな要素だと思いますので、しっかりチェックしておきましょう。
③広告
無料の解析ツールにはバナーやテキスト等の広告表示が義務つけられているものが多いです。
コーポレートサイト等では、サイト自体が安っぽく見えてしまうので要注意な要素です。
広告付きのものを選ぶ際は、サイトのコンセプトと照らしあわせて検討しましょう。
比較
では、以上を踏まえた上での比較表です。(予め厳選したツールのみ)
ツール名 | 評価 | サーバ | 機能 | ログ保存期間/ページ数上限 | 広告 |
---|---|---|---|---|---|
GoogleAnalytics | ★★★★★ | 不要 | 機能一覧 | 2年保証(最長期間不明)/月1000万PV | 無 |
Ptengine | ★★★★★ | 不要 | 機能一覧 | 3ヶ月/月25,000PV | 無 |
アクセス解析研究所 | ★★★☆☆ | 不要 | デモ | 1万セッションまで/同左 | 無 |
i2iアクセス解析 | ★★☆☆☆ | 不要 | 機能一覧 | 最大3ヶ月・生ログは10日間/なし | 有 |
RESARCH ARTISAN Lite | ★★★★★ | 必要 | 機能一覧 | 半永久/なし | 無 |
PiwiK | ★★★★☆ | 必要 | デモ | 半永久/なし | 無 |
GooleAnalytics(グーグル・アナリティクス)
PCからモバイルまで解析できる文句なし最強機能の無料アクセス解析ツール!
スマホアプリから解析結果を見れるのもいいですね。
ただし、インターフェイスのせいか、あまりに高機能なせいか、使いこなすのは非常に困難なのが玉にキズ。
ちなみに、ログ保管は「2年を保証する」旨が書かれていた(と記憶している)のですが、実際は以下のように約8年前のログも解析結果ともども残っているんですよねw
それ以前を解析しているデータは手元にはないのですが、もしかしたらほぼ永久保存なのかもです。
Ptengine(ピーティーエンジン)
無料だと1ページのみですが、ヒートマップ(ユーザーがどの部分を見ているかを色温度で視覚的に表示)を見る事ができます。
さらに、見やすいデザインと多種多様な解析項目を兼ね備え、コンバージョン測定も可能といういたせりつくせりな仕様にも関わらず、サイトに広告が表示されません!
ただし、月間25,000PVまでしか測定できないので、ある程度の規模のサイトで運用するには、ページ数を絞って導入するか、有料版(月間15,984~53,784円)に移行する必要が出てきそうです。
アクセス解析研究所
2016年9月30日にサービスを終了したqlook(クルック)に変わり、パワーアップして帰ったきた無料解析ツール。
リアルタイム解析やクリック解析等の便利な機能が多数あり、スマホからも解析結果を見れ、かつシンプルなインターフェイスで扱いやすいので、始めて解析ツールを使う人におすすめです。
また、Googleドライブがあれば、解析結果のcsvを半永久的に保存できるのも嬉しい機能。
解析画面を31日間見ない状態が続くと、解析が一旦停止してしまうので中止が必要。
i2i(アイツーアイ)解析ツール
シンプルな機能で根強い人気のある解析ツールです。
生ログのダウンロードが可能なので、ヘビーユーザーの使用にも耐えうる仕様です。
一応モバイル解析にも対応しています。
PC版の広告はまだしも、スマホでの追尾型広告はかなりのネックなこともあり、導入するならPCメインのサイトのみにした方が良いと思われます。
RESARCH ARTISAN Lite(リサーチアルチザンライト)
サーバインストール型なので、サーバ契約をしている事前提で無料のツールと成り得ます。
インストールの難易度が若干高めですが、それさえ乗り切れば本当に使い勝手の良い高機能な解析ツールです。
効果的な機能だけをきれいに絞り込んでくれた無駄の無さは驚愕です。
PiwiK(ピーウィック)
サーバインストール型でインストール難易度は高めですが、googleアナリティクスに迫る機能を持っている解析ツールです。
リサーチアルチザンライトとgoogleアナリティクスの良いとこ取りな感じです。
海外製ですが、標準で日本語に対応しているし、インターフェイスも見やすく、汎用性にとんだ良ツールです。
一番おすすめのアクセス解析ツール
結論から言うと、GoogleAnalyticsかPtengineのどちらかをおすすめします。
理由は、
Googleアナリティクスに関しては、超絶多機能で広告が入らないことと、ログ保存期間が実質無期限な事が挙げられます。
ただこのツールの場合、使いたい機能を使いこなすのにかなりの時間と労力を費やしてしまい、結局成果を得られないまま放置してしまう可能性が往々にしてあるので初心者にはあまりお勧めしません(私もサイト作成を始めたばかりの頃、その状態に陥っていましたw)。
反対にPtengineは、前者同様広告が無く多機能なのに加えて、シンプルで直感的に操作できるインターフェイスをもち、初めての方にも自信をもってお勧めできるツールです。
ただし、中・上級者にとっては、ログ保存期間やPV上限の部分がネックになり兼ねないとは思います(有料版で改善可)。
しかし、他にはない最高の機能「ヒートマップ」の存在がひときわ輝いていたりもします。
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(余談1)気を付けておきたい部分
一応、私が今まで泣かされてきた経験談として
急にサービスがなくなってしまう恐怖というものにも触れておきたいと思います。
過去、最高クラスのアクセス解析ツールと呼び声の高かったweb_analystも
王者Yahooが誇るYahooアクセス解析なんて2度も
▼1回目
▼2回目
見事にサービスを終了してきました。
無料アクセス解析ツールというのは、ビジネスモデル的に直接的に利益を出しづらいのか、こういうことも稀にあります。
「なるほど、そういうリスクもあるんだなぁ」くらいに頭に留めておいた方がいいかもしれません。
このリスクを回避したい方は、リサーチアルチザンライト等の、サービスそのものをダウンロードして使うサーバーインストール型の解析ツールを導入するのもありですね(技術さえあれば自分でカスタマイズ可能というメリットもあるし)。
ただし、別途「サーバが必要」なのと、インストールが若干難しいのが難点ではあります。
ただまあこれも「リサーチアルチザンライト インストール方法」とかで検索をかければ、詳しく説明してくれているサイトが色々あるのでなんとかなるとは思います。
(余談2)その他のアクセス解析ツール
他にもAccessAnalyzerや忍者アナライズ、FC2アクセス解析など、良い解析ツールは色々あるのですが、突出したメリットを感じなかったので今回は紹介を省きました。
ちなみに言うと、私はGoogleアナリティクスとPtengin、それとリサーチアルチザンライトをサイトによって使い分けたり同時導入したりしています。
サイトによって何を重視するかが変わってくるだけに、そこは臨機応変にって感じですね♪
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