サブドメインとサブディレクトリ。
どっちを使った方がメリットが高いかを考える機会があったので、ちょっと自分なりにまとめてみました。
ちなみに、それぞれこういう書き方ね∠( ˙-˙ )/
サブドメイン=https://news.yahoo.co.jp/
サブディレクトリ=https://yahoo.co.jp/news
使い方の違い
サブドメイン
サブドメインは、同一ブランドの中で異なるサービスやテーマを展開する時に使い、ドメイン内のテーマに統一性を持たせる為に用います。
(例)
https://news.yahoo.co.jp/
https://shopping.yahoo.co.jp/
https://auctions.yahoo.co.jp/
例えば上記3つのサブドメインが、以下のようにサブディレクトリで運用されていた場合、yahoo.co.jpというメインドメイン内のテーマに一貫性が無く、どのサービスをメインとしているのかがユーザーや検索エンジンに理解しづらいものになります。
https://yahoo.co.jp/news/
https://yahoo.co.jp/shopping/
https://yahoo.co.jp/auctions/
サブディレクトリ
対してサブディレクトリは、同一ブランドの中で同一のサービスやテーマを展開する上で、ジャンル分けをしたい時に使用します。
例えば、Yahoo!検索エンジン内(https://search.yahoo.co.jp/)においての以下のような感じだ。https://search.yahoo.co.jp/image
https://search.yahoo.co.jp/video
https://search.yahoo.co.jp/realtime
上記は、上から「画像検索」「動画検索」「リアルタイム検索」ですが、どれも別サイトへの誘導が最終着地点である、まさしく「検索エンジン」ではあるのですが、用途が異なるのでサブディレクトリで分けるのが好ましいです。
反対に、以下「知恵袋」「地図」「ニュース」などは、確かに検索出発ではあるのですが、最終着地点は自社サイトなので検索エンジンとは別物だし、それぞれ、独自のサービスとして十分に成り立っているのでサブディレクトリで展開するのが好ましいです。
https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
https://map.yahoo.co.jp/
https://news.yahoo.co.jp/
SEO上の優劣
サブドメインには、以下のような特徴があります。
- サーチコンソール上は内部リンクとして扱われている事から、外部ドメインとしての被リンク効果は期待できない可能性が高い
- しかしあくまでメインドメインとは異なる別ドメインの為、ドメインパワーの共有や、同ドメインとしてのコンテンツ量の合算はせず、サブドメインで作ったサイトは、新規ドメインで作成したサイトと同様に一からの評価となる
- 検索結果として、サブディレクトリページもサイトリンクで表示される(”Yahoo”で検索してみると分かります)事から、運用次第ではメインドメインの一部としてみなされる
まあ、なんともどっちつかずな立ち位置ですね(^^;
しかし基本的には、サブドメインを使ってサイトを作成する際は、必然的にメインドメインと密接に関係し、相互にリンクを貼る事が多く、しばらく運用しておけば、自然とサブドメインの評価はメインドメインに寄ってくるので、長期的に見れば、サブドメインが特段サブディレクトリに比べて不利になるとは思えません(長年アフィリエイトをやってきての体感的にも)。
ただし、被リンクが分散してしまう事実はあるので、サブドメインばっかりに被リンクがついた場合は、サブドメインの方が検索上位に表示されたり…といった事が起こる可能性は若干あります。
ただし、上記を読んでも分かるように、サブドメインは初公開時にメインドメインの恩恵を受ける事ができないので、初速が弱いです。
それらを踏まえると、現時点では、サブディレクトリにSEO的軍配は上がります。
まあ、ただそれだけの事なんで、どうしても初速が欲しい場合以外は、サブドメイン・サブディレクトリそれぞれの使い方のみに着目して、どちらを使うかを判断すれば良い話かと思います。
ただし、メインドメインにある程度の力がない状態から始める場合は、使いみちよりもSEOを優先するのはありかとは思います。
サブドメインのメリット・デメリット
サブドメインとサブディレクトリ両方のメリット・デメリットを書こうかと思ったけど、メリット・デメリットを逆にすれば両方の説明になるので、サブドメインについてだけを記述します。
メリット
同テーマにおいてカテゴリよりも大きく区切る事ができる
前述の通り。
独立したアクセス解析が可能
あたかも別サイトのようにアクセス解析をする事ができるので、明確に解析結果を分けたい時には便利。
サイト管理が容易になる
メインドメイン、サブドメインそれぞれにWordPressを入れる場合。URL構造を考える場合などに余計な手間がかからない。
デメリット
導入コストがかかる
- 使っているサーバにもよるが、DNS設定・サーバ設定が若干手間
- メインドメインとサブドメインを横断して、アクセス解析ツール等のタグ系ツールを導入する場合に手間がかかる(クロスドメイン処理が必要)
- SSLが別発行になる(有料SSLにした場合はコスト増)
SEOに不利な可能性がある
- インデックス数を増やしにくいかも
- 被リンクが分散するかも
※上記、Googleがサブドメインをどのように扱っているかが不透明な部分が多い為、あくまで可能性
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