個人事業主として開業する場合、屋号を決める人も多いと思います。
ただし、通常、その屋号名で銀行口座を作る事はできず、以下のように氏名とセットの口座名にしなければいけません。
屋号+個人名
(例)イエイ事務所 田中三郎
個人名+屋号
(例)田中三郎 イエイ事務所
でも、やっぱり屋号だけの方がかっこいいし、なんか信用度もアップしそうですよね!
あと、本名の記載がない別名表記なので、匿名性が高まるのもメリットのひとつですね♪
てことで今回は、屋号だけの名称で銀行口座を作成する方法をシェアしたいと思います∠( ˙-˙ )/
屋号だけの口座名義で銀行口座を作成する方法
それが可能なのは、現在「ゆうちょ銀行の振替口座(当座預金)」だけとなります!
これ以外の銀行では、どうがんばっても屋号のみでの口座は作れません。
では、どのように作成するのかというと、以下。
登録手順
まず、簡易郵便局(名称に"簡易郵便局"と入っている郵便局。滅多にあるものではないらしい)以外の郵便局に以下を持っていき、「振替口座作りたいでーす♪」と元気よく言いましょうd(*-*)b
- 届け印
- 身分証明書
免許証、パスポート、外国人証明書等 - Myナンバー通知カード or マイナンバーカード
- 屋号証明書類
屋号と身分証記載の何か(本名や住所)が書かれたパンフレットやチラシ、ホームページの印刷物、開業届等
次に、以下に記入します。
- 振替口座加入申込書
- 振替口座用印鑑票
- (ゆうちょダイレクト利用申込書)
振替口座加入申込書
振替口座取得者の名前を記入。
個人事業主なら代表者の欄は記入不要。
「別名のみ表示」のチェックを絶対付ける事!
係の人は基本よく分かってないので、そこまで注意を払ってくれません!
(恐らく滅多に申込みがないのか、郵便局内にほぼほぼ詳しい人はいないと思われ。実際、自分の時は、係の人が本部に確認をとりながら手続きを進めた為、30分以上の時間を要しました)
そしてこの際、受払状況の通知方法を「郵送」か「web」どちらか選べるのですが、webの場合は、以下のモアタイムシステム参加金融機関からの振込であれば、365日24時間リアルタイムで振込確認可能。しかもメール通知機能もあります!
なので、おすすめは断然web!!
対して、郵送の場合は、振込状況が分かるのが翌営業日だし、2020年4月1日から108円かかるようになるし、あまり良いとこなしなのであしからず。
振替口座用印鑑票
印鑑の届け出。
特に注意する事はなし。
ゆうちょダイレクト利用申込書
webでの受払状況の通知を希望した場合のみ記入。
6桁~12桁の暗証番号を記入するようになっているので、あらかじめ決めておくとスムーズです。
という感じで、上記2点 or 3点を記入後、貯金事務センターの審査を経て、見事通過すれば本申込用紙が送られてくるので、それを記入して出せばめでたく口座開設となります。
振替口座のメリット・デメリット
さて、ではそんなこんなで作成できるゆうちょ銀行の振替口座(当座預金)なのだけど、メリットもあればデメリットもあるので列記しときます。
メリット
- 屋号だけの名称で口座が持てる
ただし、「会社」「法人」「Co.」「Inc.」等の会社と誤認されるもの、登録商標はNG
- 手形や小切手が発行できる
デメリット
- 通帳を作れない
振込は、webで確認するか、受払通知書(振込の翌日に郵送される)で確認。 - 現金引き出しが事前登録した1つの郵便局(簡易郵便局以外)でしかできない
変更はいつでも自由にできる(他行に振込んでから引き出せば問題なし♪)
まとめ
屋号のみで銀行口座を作成するには、
ゆうちょ銀行に「印鑑、身分証明書、マイナンバーカード(通知カード)、屋号証明書類」の4点を持参して「振替口座を作成したい」旨を伝えて手続きをする必要があります。
その際、「振替口座加入申込書」の"別名のみ表示"のチェックを確実にする事。
そして、受払状況の通知方法は"web通知(ゆうちょダイレクト)"が断然おすすめなのでそちらにした方が良いです。
以上!∠( ˙-˙ )/
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